タイアップベストカー特集 2022年 第5回 -AUTOWAY-

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えっ、これアジアンタイヤなの!? ラリー王者がワインディングで絶句!! コスパ高すぎ“ミネルバ”タイヤってなんだ

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全日本ラリー選手権の元チャンピオン、新井大輝がオートウェイで絶賛売り出し中のSUV用タイヤ、MINERVA(ミネルバ)をテストドライブ!プロの厳しい目は、ベルギーブランドのアジアンタイヤをどう評価するのか?今回は動画も合わせてご覧ください!

文/新井大輝 写真/西尾タクト 車両協力/富士スバル

格安アジアンタイヤ「MINERVA」を装着した新型フォレスターで赤城山へ

家族連れが数多く観光に訪れるそんなお盆休みの真只中、富士スバルさんで借りた新型フォレスターで赤城山を訪れてみました。初めて1.8Lターボエンジンを搭載する新型フォレスターSPORTを試乗しましたが、快適な空間と長距離移動をしても苦にならない乗り味は、とても乗りやすくていいクルマだと思います。

さて、今回はタイヤのネット通販大手のオートウェイで購入できる格安なミネルバのタイヤとホイールを装着し、二日間で合わせて100km近く運転させていただきました。昨今のアジアンタイヤがどれほどのパフォーマンスなのかについて忖度なしで色々語っていければなと思います。

Verthandi YH-M7V BLACKを装着

スバル・フォレスターSPORTに合わせてVerthandi(ヴェルザンディ)のYH-M7VBLACK 18x7.5Jを装着。すっきりとしたメッシュのデザインはSUVの逞しさを演出する

かつてはロールス・ロイスに匹敵する高級車を製造していたMINERVA

まず初めにミネルバというタイヤについて。ブランド自体はベルギーですが、製造は中国国内で行われています。いわゆる格安アジアンタイヤに分類されるタイヤになります。

ミネルバ8

1930年代に直列8気筒6.6Lエンジンを搭載したミネルバ8は代表的な1台

ミネルバはベルギーの高級車ブランドで、1902年から1938年までロールス・ロイスに匹敵するブランド力を持ち、ヨーロッパの政治家や著名人が、好んで選んだといいます。

戦後自動車会社としては倒産してしまうが、ミネルバブランドのタイヤを販売。現在では欧州やアジアなど世界52カ国に展開するグローバルブランド

■MINERVA(ミネルバ)ECOSPEED2 SUVの特設ページはこちら MINERVA ECOSPEED2 SUVサイズ一覧

ミネルバの最新SUV向けプレミアムハイパフォーマンスタイヤ。ご覧のように左右非対称のトレッドパターンを持つH/T(ハイウェイ・テレーン)タイプ。ワインディングでの手応えのあるハンドリングと高速道路での快適な巡行性能を引き出してくれる。サイズは16~22インチを揃え、価格は7,680~1万3,850円。製造は中国

今回テストしたECOSPEED2 SUVはミネルバの最新SUV向けプレミアムハイパフォーマンスタイヤで、ハイグリップかつコンフォートとバランスのいい乗り味が特徴だ。16インチから22インチまで幅広いタイヤサイズを持ち、ハリアーやCX-60、メルセデスGLEなど国内外のプレミアムSUVとのマッチングがいい。

MINERVAとにかく普通に走り、普通に曲がってくれる

剛性があり排水性もよさそう

サイドウォールが硬く剛性があり、トレッド面も4本のしっかりとしたグルーブを採用し、ウェット時の排水性もよさそうだと話す新井大輝氏

いきなり結論から言ってしまうとこのタイヤの性能はすごくまともで、アルミホイールとセットでなんと9万3,240円!タイヤ単体だと1本8,910円(255/55R18)と激安。

価格を考えるとコストパフォーマンスは抜群です。安いタイヤはほかにもありますが、同じ価格帯のタイヤのなかでも頭一つ抜けている印象を受けました。ミネルバを含め、この価格帯のいくつかは僕も普段から使っていたりするタイヤ銘柄だったので、パフォーマンスは勝手知ったるところであります。

まず感じたのはタイヤのサイドウォールの硬さです。普通7,000円~8,000円台のタイヤに履き替えるとサイドもヘニャヘニャで柔らかく、不安になるほど腰砕けのフィーリングになるのが常なのですが、ミネルバではそんなことはなく、ワインディングでもハンドルを切れば素直にボディが応答してくれて自然なフィーリングです。

リアのトラクション性能を損なわずしっかりとライントレースする

4WDモデルのSUVでは、リアのトラクション性能が、コーナーリング時の安定感を左右するが、ミネルバはしっかりとライントレースしてくれる

もちろん、全開走行をすれば大手ブランドに比べると少し劣る部分があるかもしれませんが、普通のスピードで乗っているぶんには、気になるところはありません。うれしいことにタイヤがまともすぎて格安タイヤということに気づくことができませんでした。

私自身普段から使っていると書いたのもこの「普通に走れる」ということが、何よりこの価格帯のタイヤとしてはとても価値があるものだと思います。

実際にラリーをはじめる若い子達にも練習用としてオススメしているタイヤです。一本あたりのランニングコストとパフォーマンスを考えるとこのタイヤに勝るものはない気がします。

ECOSPEED2とECOの名のとおり、今回アップダウンのある、きつい赤城山のワインディングロードを走って、燃費は11.8km/lと予想以上にいいものでした。

上りの高速コーナーでも軽快な走り

上りの高速コーナーをしなやかに駆け抜けるフォレスターSPORT。ハイウェイ・テレーンタイプのミネルバ・ECOSPEED2 SUVは不安なくターボ車の気持ちのいい加速感を引き出してくれる

セダン、ミニバンなどの乗用車からSUVに乗り換えたドライバーは、車両を購入した時にはまったく気にしないが、いざタイヤを交換する時に、その価格を聞いてびっくりする人がほとんど。

このタイヤとアルミホイールのセットなら10万円を切るし、車検ごとに新品タイヤに交換しても、18インチの55扁平サイズで1台4本で4万円程度と、とにかくコスパが素晴らしいと思います。

毎回車検のたびにタイヤとホイールをすべて交換しても、10万円以内に収まるのは恐ろしいほどの安さだと思うので、タイヤの摩耗を気にせずに積極的に新品に変えて気持ちよく運転してみてはいかがでしょうか?

SUVのタイヤの価格が高すぎると悩んでいる方がいらしたら、一度でいいのでミネルバタイヤを履いて「驚くほどの普通さ」を体感してほしいと思います。

※価格はいずれも税込、取材当時のものです。

新井大輝

新井大輝(あらい・ひろき)

1993年、群馬県に生まれる。父はPWRCで2度チャンピオンに輝く新井敏弘。20歳からラリーを始め2016年から3年間トヨタの若手育成プログラムのドライバーに選ばれ、ヨーロッパで活躍。帰国後全日本ラリー選手権のトップカテゴリーを走り、2019年はシリーズ2位、2020年はシリーズチャンピオンを獲得。今年11月に開催されるWRCラリージャパンにプジョー208ラリー4で参戦予定

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